真言宗 正覚院

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【な行】

南無(なむ)

南無(ナム)とは、サンスクリット語のナマス(namas)・ナモー(namo)の語音を、漢字に置き換えたものです。意訳すると、帰依・帰命・敬礼という意味で、命を捧げる、それほど大事に敬うというような意味になります。一般的には、仏さまのお名前や経名に南無を付けて「私はその仏様や経に帰依いたしております」という、すなおな心を表現しているのです。お遍路さんの背中にある南無大師遍照金剛(へんじょうこんごう)は真言宗で唱えます。観音霊場は南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)禅宗では南無本師釈迦如来大和尚(ほんすしきゃじらいだいおしょう)、南無本師釈迦牟尼如来(ほんししゃかむににょらい)と唱えることがあります。浄土宗及び多くの浄土真宗系列宗派では南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)日蓮宗では南無妙法蓮華経(なむにょうほうれんげきょう)となります。 

仁王像(におうぞう)

初めは釈迦を守護する「執金剛神」が単独で祀られました。執金剛神とは甲冑で武装して金剛杵を持っている神と言うことです。古代、釈迦の象徴と言えば舎利塔が一般的でありましたので執金剛神は塔を守るガードマンの役を担っています。それが、門の左右に安置されるようになって執金剛神の分身が一対の仁王像と変化していきました。門の左右に安置される2体一具が基本のところから二王とも称されます。2体の違いは口の形にあります。口を開けているのを阿形(あぎょう)、口を閉じているのを吽形(うんぎょう)と呼んでいます。これは「狛犬」でもお馴染みで「阿吽の呼吸」の語源でもあります。

二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)

千手観音の眷属たちの総称。

那羅延堅固(仁王阿形)
・大弁功徳天(吉祥天・弁才天)
・緊那羅王
・金色孔雀王
・大梵天王
・乾闥婆王
・満善車王
・沙羯羅王
・金大王
・金毘羅王
・五部浄
・神母天王(訶梨帝母・鬼子母神)
・東方天(持国天)
・毘楼勒叉(増長天)
・毘楼博叉(広目天)
・毘沙門天(多聞天)
・迦楼羅王
・摩和羅女
・難陀龍王
・婆藪仙人
・摩醯首羅王
・毘婆迦羅王
・阿修羅王
・帝釈天王
・散脂大将
・満仙人
・摩ご羅王
・密遮金剛(仁王吽形)

の28尊。

如来(にょらい)

真理を悟り、人々を救いにやって来た者。釈迦如来、薬師如来、大日如来など。有名な奈良の大仏は毘盧舎那(びるしゃな)如来、鎌倉の大仏は阿弥陀如来。ほとんどの如来像は質素な服装ですが、例外として大日如来は菩薩のような豪華な姿をしています。

正覚院 住職